■シナリオ関数講義ノート(出典:根来文生博士)

【発明人である根来文生博士のシナリオ関数ドクトリン】

 

シナリオ関数の完全系(普遍性)とは

 

生成されたシナリオ関数のソースは

 ①テストが不要になる

 ②ウイルスを無力化する

 ③プログラム間のデッドロック問題を解放する

 ④ソースコードはOSを超越する

(シナリオ関数自身でプログラムの実行を制御します。)

 ⑤ソースコードはプログラム言語を超越する

(全てのプログラム言語に共通な開発方法である。)

 ⑥シナリオ関数で生成されるデータは同期的に捉えられることで同期アルゴリズムを成立させます

 はじめに

 

 

本研究(同期アルゴリズム)により得られる特許の体系

 

a.公理:100%の確率で成立する非偶然性

b.同期:100%の確率で成立する偶然性

c.シナリオ関数とは調和空間の仕組みである。

d.ベクトルは時制を含意する名詞ごとに定義される。

e.全ベクトルの解(主語)の同期様相は主語系譜として模型化される。

f.主語系譜は同期アルゴリズムの観測様相である。

 

第0章 前文

 

 

 

0.1

 

プログラムとはわれわれのシステム化意図を電算機に実装する最終的手段として存在する。故に、プログラムにはシステム化意図を正確に反映し、且つ意図に反する論理問題を自律的に解法する仕組が求められる。しかし、私はプログラムがシステム化意図を取り出すのと同じわれわれの本能的な思考法で導かれる限り、そのようなプログラムでシステム化意図の最終的な務めを果たし得ないのではないかという疑問を持っていた。私がプログラムの研究を始めたのは1973年である。

 

プログラムはシステム化意図を取り出す思考法よりも深いところで成立していると考えるべきだ、道理だと思われたことが動機だった。

 

そのころ、当時のIPAが「オンラインデバッグ汎用シミュレータ」の開発を公募している。開発費は8000万円で全額が支給された。私の他に応法したのは当時の東芝、日電、三菱、日立だった。当時、会社とも言えないCSKに属す私の案が採用された。私がうれしかったのは私のプログラムの開発方法論に関する上述の考え方が評価されたことだった。余談だが、設立間もない当時のIPAの職員たちには何かをやろうとする進取の気象が息づいていた様に思われる。当時を想うと、意味の薄い権威主義が横行する今日とでは離世の感がある。人類が成立させる発見、証明をアルゴリズム的に捉え直せば、新たな主語と関連する主語達の脈絡が成立する事である。

 

ここでいう主語とは言語学的主語ではなく、名詞で指定される記憶領域に成立する内容として定義される。そして、私がたどり着いたシナリオ関数と名付けられたプログラムのソースは実行時には全主語達の脈絡(主語系譜)として成立させるアルゴリズムを成立させる完全な普遍性を有する叙述体として成立した。2008年の事である。そして、シナリオ関数の解である主語系譜は当初から予想されたことではあったが、同期アルゴリズムの様相を体現していた。付言すれば、われわれが成立させる思考法は宿命的に非同期アルゴリズムである。因みに、科学的発見も、システム設計も、そして、従来プログラムも、われわれがするなにからなにまでが全て非同期アルゴリズムで成立するのである。それに対し、シナリオ関数は人類が最初に成立させた同期アルゴリズムを体現させる仕組みだということが出来る。しかも、その仕組みはシナリオ関数の構成要素である主語ベクトルと呼ばれる叙述体、1個の入り口と4個の出口を持ち7個の規約で成立する叙述体の第3規約で主語の文脈の正統性をチェックするだけで成立させることが出来たのである。

 

0.2

 

本研究のゴールはシナリオ関数に集約されるが、そこに至る論考の道筋は、結果的に40年余に及ぶ。その大部分は深夜に行われた知的な独り旅だった。プログラムの最終解を求める論考は工学とは異なる形而上学的論点に立たなければならなかった。これは、大学や大組織の仲良しクラブの研究組織では難しいのである。そして、その論考の道筋は平たんではなく、シナリオ関数が完全に論決される時まで、続けられねばならなかったのである。

 

本研究では⑥⑦の論決の検証を兼ねる為に①から⑤の作業が行われた。

 

①本研究の15年余の間に約500本の従来プログラムの主語の脈絡が従来プログラムに生じる問題の原因を探るために解析された。

 

②本研究の過程で最大クラスの要件を捉える為の開発方法論、プロジェクト複合管理技法(改めVOCJU)を構築する。

 

③VOCJUプログラム200本の主語の脈絡がこのプログラムに生じる問題の原因を探るために解析された。

 

④LYEE理論を構築する。

 

⑤LYEEプログラム300本の主語の脈絡がこのプログラムに生じる問題の原因を探るために解析された。

 

⑥シナリオ関数の解となる主語系譜の論決

 

⑦シナリオ関数の論決

 

 

0.3

 

前項の①から、従来プログラムでは主語数が例えば、20個~70個を超える場合の主語の脈絡には曖昧さが発症していた。これはプログラムを導く思考法がわれわれの本能的な思考法、即ち、論理結合型思考法による場合、主語数がある数を超えると不可避的に非同期アルゴリズムを生じさせることが原因だった。1985年頃、私はこの事実に気づいていた。この観点に立てば、われわれの科学的発見も、われわれの本能的な論理結合型思考法を基調として成立する限り、その主語数がある数を超える様な内容の発明発見はプログラムと同じ様に完全ではないといえるのである。そして、この課題を乗り越えなければわれわれの文明はまだまだ底の浅い様相でしかないと思われるのである。1992年にはプログラムの主語系譜を導くツールを作成していたので、それを用いて幾つかのプログラム言語の主語系譜を導かせたことがある。そこで浮かび上がる様相は文法上合理性に欠ける様相(脆弱性)を多々みることが出来た。上記③、⑤と進むうちに完全な主語系譜を導くアルゴリズムの論考が論決され、⑥に至るのである。そして、シナリオ関数の構造は⑥のアルゴリズムを基に導出されるのである。

 

主語系譜とは同期アルゴリズムの様相である。故に、主語系譜を解とするシナリオ関数が実行時に成立させるアルゴリズムは従来プログラムのような非同期アルゴリズムではなく、同期アルゴリズムとなる。付言すれば、シナリオ関数はわれわれの論理結合型思考法の宿命的欠陥を解法する為の構造に帰着する。給与計算プログラム、ウィルス問題を解法するプログラム、制御系プログラム、シミュレーションプログラム、人工知能プログラム等々、プログラムの呼び方は様々でも、とにかくどのプログラムでもわれわれの本能的な論理結合型思考法で導かれれば、主語数に起因するプログラム問題は避けられない。シナリオ関数は実行時に成立させる同期アルゴリズムにより、プログラム要件をその部分で満たし、かつ発症するプログラム問題を自律的に解法する事になる。プログラム問題は日常的に発症し且つ深刻化しており、その原因が、われわれの思考法が発症させる曖昧さ問題であり、この問題を解法するプログラムの構造を発見しなければ、電算機は使えない状況にあるのに、そして、その構造がシナリオ関数であるのに、専門家と称する研究者や、技術者達は学会など論文を出しているが、本当のところは何も気づいていない。故に、シナリオ関数は学会論文よりも弁理士の協力を得て誰もが秩序を保ち使える特許化の途を進めているのである。シナリオ関数は2016年、日本で特許化された。そして、本年の1月には二つ目が特許化され、後述される様に、今後、3年間で20個以上の周辺の特許化が予定されている。

 

0.4

 

1973年に始められた私の研究はプログラムクライシス問題の解法を可能にするプログラム構造を求めることが動機である。

 

当時、プログラムの構造に関する以下の様なアイデアがあった。即ち、

 

①プログラム開発の費用対効果の関係からプログラムの大きさの規模を500ライン程度にする提案(米国IBM社研究員)

 

②プログラム(コンポーネント)とそれを合成する構造化プログラミング(米国のダイクストラ博士)

 

③プログラムの見誤りを避ける為にGOTO文をなくすという提案(米国、後藤先生)

 

③条件文数に相関するバグ数の論文、並びにその応用によるバグレスプログラム法(日本富士通)

 

私の研究ではプログラムは論理原子を主語とし、それを素子とする存在である。そして、プログラムとはプログラムに属す全主語が正統(正当ではない)に成立することに於いて意味を成す。即ち、成立する。これがプログラムの真相である。

 

正統とはプログラムに属す全主語が同時に成立する様相、同期様相を意味する。因みに、論理結合で導かれる従来プログラムには正統な主語という概念は成立していない。これは偉大なチューニングによるプログラムが誕生した時から、見落とされていたことである。そして、累々とプログラム問題を発症させている状況にあるが、シナリオ関数以外にはプログラム問題を解法するプログラムはない。また、その研究が行われていないのは驚くべき事なのだが、その原因は、プログラム問題の解法とは無縁のプログラム言語でプログラムを作る風潮が、特に1990年代から幅を利かせて世界規範となり、プログラム研究のレベルをすっかり低下させてしまったことが原因である。そして、ウィルス問題が発症し、完全なプログラムテストが行えないなどのプログラム問題には、なんの懸念も持たず、従来思考のプログラムで、例えば、自動操縦、ロボット、人工知能などのアイデアがシステム化されようとしているのは、情けないとしか言いようがない。これはこの分野のプログラムレベルの低さを語るに十分な証左である。

 

とかく、この分野の体制に属す関係者達はプログラム問題には評論家的な見解を述べるにとどまり、情報ブローカとして時をやり過ごし、常に現実組織と妥協して、プログラム問題の解法を妨げる門番の役割を果たしているに過ぎない。このような状況の中で、この分野は適当な利便性を免罪符とし、それにより、あたかもプログラム問題は存在していないかのような錯覚を作り出している。しかし、プログラムにいつでも侵入できるウィルスの出現は今日的なプログラム・システムの利便性がもはや通用しないことを示唆しているのである。とにかくこの分野は頭からシッポ迄、哲学のない素人的な専門家が横行する世界になっている。故に、私の様にプログラム問題の解法研究を行うものは、この分野の体制を離れなければ、続けることができなかったことだけは確かだったのである。

 

0.5

 

シナリオ関数は実行時に処理されるデータの全主語を用いて、データ結合方式により、同期アルゴリズムの形而上学的模型(例えば、要件の成立由来を捉えるアルゴリズム)を成立させる為のプログラムの仕組である。そして、この同期アルゴリズムを成立させる過程に於いて、所謂、データに関するわれわれの認識的な処理、例えば業務処理のアルゴリズムを成立させるのである。これは本研究で行われた従来プログラムのプログラム分析の様相を形而上学的に模型化すると、われわれの認識的なアルゴリズム(非同期アルゴリズム)は同期アルゴリズムに内包されて(の基で)成立している光景が発見されたことにより明らかになった。換言すれば、シナリオ関数とはあたかも透かし彫りの様相を叙述する仕組みである。

 

0.6 特許化を図る理由

 

論題を見つけられない人たちの論文や今風の審査者の知見には哲学性が感じられず程度が低いので、意味がないと考えている。故に、プログラムの世界は科学的律性がなく、結果的に無秩序の世界に帰着している。ここ20年は特にその様な状態である。故に、私はシナリオ関数の効果を正確に理解できる人に使用の機会を与えるべきだと考えるので、本研究の成果を特許化するのである。特許はこの点で有効な制度なのである。

 

そして、その人たちが、シナリオ関数に関わる様々なツールを作るべきだと考えるからです。シナリオ関数が理解できれば、難しい作業ではないので、年齢的に余命の少ない私がこれらツールをつくるよりも、そのほうが良いと考えるからです。

 

因みに、これらツールはSE、管理者が使用する。もし、貴方が従来プログラムを熟知しているとし、貴方のその知見でシナリオ関数を推測しても、貴方の推測は従来プログラムでは通用してもシナリオ関数では通用しないから、ほとんどが誤りとなる。貴方の非同期アルゴリズムの知見で同期アルゴリズムを解とするシナリオ関数を正確に理解することはできないからである。LYEE社の60時間程度の講義を受けることを勧める。